「愛」というもの
逢坂桜


「愛してるよ」と言われると、沈黙してしまう

わたしにとって、愛は、無償で尊いもの

以前、本で読んだ台詞を思い出す


   愛っていうのはね なくならないんだよ

   もし なくなったと言うなら

   最初からなかったんだ


そこにあり、いつまでもありつづけるもの

  「愛」

わたしの気持ちは、おもいは、もっと、違うもの

時に醜く、持てあますくらいに大きく

時には傷つけてしまう

自分だったり、人だったり

「愛」とは違う、と、思っている

だから

「愛してるよ」と言われると、わたしの心は震えて

けれど、あなたへの言葉が、出てこないんです


自由詩 「愛」というもの Copyright 逢坂桜 2007-05-16 15:39:09
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染めしおもいで