さんせっと
北大路京介

はなれたくないよ はなれたくないよ
時間は止まることを知らずに ただ流れていく



どれだけ ふたりが 強く願い合っても
若すぎる力じゃ なにも叶えられず

君の声や仕草を深く刻んで
薄れないように 何度も思い浮かべても

沈む陽が 別れの舞台を赤く染める
「寂しくない」と笑う君の瞳が潤んでいく



どれだけ離れて 顔を合わせなくても
同じような気持ちで ずっといられるかな

君の夢や未来を 温かいままに
壊さないように 何度も想い返すけど


遠く離れていく 「またね」と手を振る君
地球は何事もないように まわり続けている


    またすぐに会えるさと 解っちゃいるけれど
    切なさか 恋しさか 言葉にできない なにかが胸を締め付ける
    なにかが胸を締め付ける・・・

はなれたくないよ はなれたくないよ
時間は止まることを知らずに ただ流れていく

遠く離れていく 「またね」と手を振る君
地球は何事もないように まわり続けている

はなれたくないよ はなれたくないよ
「寂しくない」と笑う君の 瞳が潤んでいた


自由詩 さんせっと Copyright 北大路京介 2007-05-16 13:27:52
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