不眠症の夜
山崎 風雅

 明かりが消えた部屋
 明かりのついた瞳
 夜の喧騒、窓の外
 息遣いが耳に木霊する
 ぐるぐる回る意識よ

 悩みは連れ添い
 真紅の縄を渡る毎日
 途切れない連鎖の罠
 止まらない衝動
 乱れる呼吸

 解決見えない波止場で
 想いは重い
 やけに喉が乾くので
 ウーロン茶を流し込む
 タバコの煙は心模様

 時の流れは止まらない
 焦る時計を端に見て
 やれやれと詩に取り組んだり
 行き場所失う気持ちのベクトル
 長い長い不眠症の夜





自由詩 不眠症の夜 Copyright 山崎 風雅 2007-05-15 03:36:53
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