雪風に埋もれて
板谷みきょう
あの頃の僕ときたら
明日しか見る事が出来ずにいたけど
君はそれを拒みはしなかった
そして
解り合えぬまま
手探りで心確かめあって
二人の暮らし夢見ていた
幾つかの夜を過ごし
*
あの頃の君ときたら
今日さえ信じる事が出来ずにいたけど
僕はちっとも気付かなかった
そして
遠く離れて
君の心変わりに気づいても
それでも約束信じていた
幾つかの夜を過ごし
*
何もかも消え去って
たった一つ捧げ唄残っていたけど
偽りのない心と言葉が
今
僕のなかで
君と共に少しづつ
懐かしい思い出に変わる
幾つもの夜を過ごし
*
僕の求めに 酔心地で君
初めて肌を許した
寒さが身に染む こんな夜
独り
こたつで気にかける
今でもどこかで
君は
熱い熱い スキムミルク
ふうふういって
飲んでいるのかな
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