2252
虹村 凌

可愛い声で啼いたかと思えば
急にそっぽ向いて遠くに消える
嘘なのか冗談なのか本気なのか何なのか
ちっともわからない声で笑う
流し込むショットガン
君を好きな13の下らない理由全てを
数え上げる前には既に夢の中
まるでサブマリン

心許されないままあちこちをウロウロ
舵の取れないサブマリン
左右に振られてザブザブ進む
もうワンショット
何回やっても数え切れない13の下らない理由
撃っても響くまでに時間がかかる
更にワンショット
もう浮き上がれない

言っておくれよ好きな事を
全部思い通りには出来ないけれど
呼んでおくれよ好きな呼び名で
何処にでも行くから

がん
机にぶつかるショットグラス
流し込むショットガン
ひとつ
ふたつ
君を好きな13の下らない理由を
みっつ
よっつ
少しづつ数えて
いつつ
むっつ
何時になればたどり着けるのか
ななつ
やっつ
君の手で足で
ここのつ


黄色いサブマリン
もう手遅れ
エンヂンは
少しずつ


自由詩 2252 Copyright 虹村 凌 2007-05-14 22:52:17
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