ジャングル・ボブ ☆
atsuchan69

 ■ はっ、はっ、はっ、はっ、はっ、

 (( 夜を奔るジャングルの声。。
 ――ヴァルー、ぎゅりぎゅる‥‥

 女 ♪「アツサー0.01ミリの 温もりぃひひ
 (( 眼の光、レアな匂い
  餓えを充たす牙の 美し危(キ) ひ情 ひ情

 可憐な妖精たち ♪「はー のう、うらうらうー! 
 (( 斜めに付いたチェンジポケットの
  さいどべんつのスーツをきた、礼ギ正シキ獣。

妻 ♪「ダンナ、ナン、ナーンダ
 (( シャツは、もちろんオースチン・リードだが、
  肌を透かして、残忍ナ叡智ガ滲ミ出ス
  死に等しい 強欲さと、はっ、はっ、はっ、
 枯れることなきエロスの根源なる泉
  裸の、さらに奥に潜んだ 魔ショウ‥‥

 子供たち ♪「カエラン、モー カエラン
 (( 密林を堂々と流れる大河のほとりに立って
  酔いつぶれ、ひとり タクシーを待つボブ

妻 ♪「ダンナ、シンダカ、エー

 ――子供たち ♪「イフクベーノ、イフクベええー
 可憐な妖精たち ♪「アー きらきらきら 艶々
 (( 地底より湧きイヅル 通夜(?)メ区いのち

 ボブ ♪「オエー、オエーッ
 (( 嘔吐しつづける ボブ、
  そしてようやく眠りに就いた 妻。
 地鳴りのような 夜を奔るいびき、
 ――ヴァルー、ぎゅりぎゅる‥‥


自由詩 ジャングル・ボブ ☆ Copyright atsuchan69 2007-05-14 00:12:07
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