愛を語る人へ
天野まさたか
春だと言うのに
炎天下の下 陽炎が流れゆく
晴れだと言うのに
正午の憩いに 心も流れてしまう
日常の光と 影は
いつも 葛藤しながら
それでも 流していく汗に
虚無と 虚構とは
決して 刻んではいけない
愛しさを 秘めずに
明瞭に 確実に
風が吹く 大切さを
隠さない やわさ
そんな
君の 瞳の奥に
確かな 時間の輪が
ゆっくりと
成就していく
自由詩
愛を語る人へ
Copyright
天野まさたか
2007-05-12 21:18:39