椰子哀歌
ICE

なめらかに幼子の
桃に染まった柔肌の
質感と光沢は珊瑚

或いは

とろり新鮮な濁りなき
真に最初の一雫
甘い乳白は象牙

真似て

何れ程焦こがれて
唯身を染めて桃に白に
だが其れでも

かなわぬと羞じらう
今日も明日も明後日も
堅い皮の中で

椰子の果肉は


自由詩 椰子哀歌 Copyright ICE 2007-05-12 10:30:39
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