雪桜
見崎 光



春が過ぎようとしているのに

雪が枝を彩った

美しい違和感は

曇空に情緒を預け

水面に散ってゆく


静寂に薫るせせらぎに

儚さを詠い

慎ましやかに咲いた花

貴方を待つ私に

どこか似ている…



散らない華となり

想いを咲かせ続けたい

せせらぎに耳を澄ませて


たとえ

報われなくても





携帯写真+詩 雪桜 Copyright 見崎 光 2007-05-12 08:18:01
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