不純 ゼロ
太陽の獣

不純物ゼロの氷の様な悪があったんですよ

歪な貌ではありますがね

私も迂濶で、指を切ってしまいました

しかし、この切り口も見事なものでね

当たり前の様に皮膚と皮膚とが離れていって

綺麗なものです

ただ、そこに血が滲んできたため
不快に思ってしまいました

そしてまた、不純物ゼロの氷の様なものに魅とれてしまったわけですが

迂濶な私のことです

ひょっとしたらその時
涙を流していたのかもしれませんね



自由詩 不純 ゼロ Copyright 太陽の獣 2007-05-09 19:36:52
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