白昼夢
未有花
蒼穹はさらに深く
眩い雲はほのかに流れ行く
若木の緑をそよがす風は
初夏の薫りを匂わせながら
見晴るかす彼方へ消えて行く
雲のまにまにのぞく
天色
(
あまいろ
)
に
いつか見た白い炎が燃える
あれは神々の聖なる篝火
地上を照らすための
白色光
(
はくじっこう
)
この
長閑
(
のどか
)
な午後の日の
燦々と輝く光さながら
ーー夢を見た
神々の栄光の日々を・・・
自由詩
白昼夢
Copyright
未有花
2007-05-09 09:23:56
縦