霊樹が見える
アハウ

目覚めの 朝に

草木を愛で
背を丸め
水やりを始める

一息
空を仰ぎ見ると

気配がする
透けて見える
巨木が 視線の行く先々

それは 圧倒的な存在感を示し
それは 遠く 近く 
現実は 見えていて
霊樹は 重なり 重なる
この網膜の上

この 空の 端々まで
漲る 枝 枝は 空を支えて
風に揺れ

この空に 鳥達さえずり
霊樹に寄り添い

空と霊樹
オーバーラップし

今 太陽は
霊樹の影に かかる


自由詩 霊樹が見える Copyright アハウ 2007-05-08 08:36:12
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