古梅酒
リーフレイン
床下の古い梅酒の甕の中に
老女が一人 ちんまりと正座している
皺だらけの顔でにこにこと笑いながら
一匹の小さな透明な竜と遊んでいる
琥珀色に澄んだ酒の中で 軽く竜を弾く
竜はきゅうきゅうと笑いながら
ゆらり たゆたい 音のない歌を謳う
透明な音の軌跡が束の間の模様を描き出す
白い梅の花を髪に挿した老女は
手を叩いて ほろほろと 喜ぶのだ
#再掲です。恥ずかしながら、、
自由詩
古梅酒
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リーフレイン
2007-05-07 13:17:02
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