人間が決定する数値の行動は以下のように表せるとする。
ePt=E(Pt|It-1) (1-1)
Pt−ePt=Pt−E(Pt|It-1)=εt (1-2)
ePt…t期での将来値 Pt…t期での現実値
It-1…t-1期での利用可能な情報量
εt…t期でのランダムエラー
Lucas,R.E.(1972):"Econometric Testing of the Natural Rate
Hypothesis," in The Economics of Price Detarmination, edithed
by O.Eckstein. Wasington,D.C.: Board of Governors, Fedual
Reserve System, pp.50-59.
もちろんこの社会モデルは現実からすればかけ離れた架空の世界
である。
そこに生きる人々は非常に賢くかつ合理的であることを示唆する。
しかし、このモデルを詩としてみるとどうだろうか。
僅かな数式の中に、夢や失望、美や犯罪といった人間の内面や
心情をも含めた表現でもある。
ここまで言葉(?)を削ぎ落としても、世界がある。
科学と芸術は真理の探究という目的においては共通することが
多いのだろう。
科学が架空を創り出し、芸術が現実を生み出しているのかも
しれない。