名前をよぶ
美砂
母親が
名前をよぶ
大きな声で
どこからそんな必死な声がでるのか
あなたの姿がみえないからだ
名前は名前
どれほど
かわいくても
どれほど
しゃれていても
どれほど
字画がよくても
また
字画がわるくても
名前にすぎない
ただ、
愛しい人によばれるとき
名前は
宇宙にたったひとつのものになる
あなたを求めて
あなただけに
とどくように
自由詩
名前をよぶ
Copyright
美砂
2007-05-05 22:01:21