蠅取紙
村木正成

北へ行く電車の音を聴きしよる瞼の奥に郷里はありて

五月空美貌眩しく輝きて刃のごとくにわれをつきさす

夜風吹き揺るる蠅取紙の蠅われの孤独は夜に膨らむ


短歌 蠅取紙 Copyright 村木正成 2007-05-05 09:14:27
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