いつもの街
ae96



 今日、本棚を探っていたら

 高校生の頃に作った手作り詩集が出てきました。

 懐かしく読んでいて


 つい 現代詩フォーラムに投稿してしまいました。


 若かりし頃の作品です。


 少々青くさいですが よかったら

 読んでやって下さい。







   「 いつもの街 」            

  
   いつもすれちがう そのひと

   駅のコンコースですれちがう そのひと

   ただすれちがうだけの そのひと

   何も感じずにすれちがう そのひと


   少しだけ意識している僕


   夏の日

   
   僕は 街へ でかけた

   通学で通り過ぎるいつもの街


   そして 僕は 見つけた


   誰か知らないひとと うでを組んでいる そのひと

 
   その街で 僕らはまた すれちがった


   僕は そのとき 本当の自分を見た

   
   ただすれちがうそのひとを 愛している自分

   そして明日も僕はいつもの電車にのる。



            一九九二年 五月十一日 午前五時十四分





   
     
                 
                  


   


自由詩 いつもの街 Copyright ae96 2007-05-04 21:26:39
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