*月創*
ちと

夜空にキズをつけたのは誰

遠く西の果てに
冷えた白銀の

夜空にキズをつけたのは誰

眩暈に頭を揺らしながら

川縁が
薄く紫黒に滲みる間に
辿れば
行き着く先は

零度に背筋が疼き始めても

冷えた両掌で
そう と
塞いであげる

夜空のキズ


自由詩 *月創* Copyright ちと 2007-05-03 23:34:33
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