神に向かいて飛ぶ鳥は
板谷みきょう

陽は分け隔て無く 西から照らす 
何処でだって いつだって 輝き出すのだ
懐かしいだけの時代
ならば 
性懲りもなく 繰り返されている

あの日
あの時
あの場所の
歴史の痛みが 沁みてくるのだ


陽は分け隔て無く 西から照らす 
何処でだって いつだって 輝き出すのだ 
救われたいのに堕ちる
ばかり 
やりきれず心は 疼いてくる 

壁に伸びる影 
我が身を映す 
虹の約束を
焦がれているのだ

陽は分け隔て無く 西から照らす 
何処でだって いつだって 輝き出すのだ 
旅に佇み 群れなす人は
つまずくほどに 正義を語る 
だからこそ
闇に 戸惑いながらも
導く星を 目指しているのだ

陽は分け隔て無く 西から照らす 
何処でだって いつだって 輝き出すのだ
陽は分け隔て無く
陽は分け隔て無く

西から照らす


自由詩 神に向かいて飛ぶ鳥は Copyright 板谷みきょう 2007-05-01 07:52:46
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