天地涙々
美月朱恋

空を向き歩けば
雨が降る
地を向き歩けば
涙滴る
どちらを取っても

手を取り聞けば
温もりと鼓動
背を見て聞けば
悲しみと散ろう

空の音に涙を流す
地の音にも涙を流す
温もりが欲しかった
優しさに触れたかった
ただそれだけ

手を繋ぎ笑う
背中を合わせ笑う
そんな幻想を
見た

空と地に
涙を流した
ただ
涙を流した


自由詩 天地涙々 Copyright 美月朱恋 2007-04-28 09:51:24
notebook Home