ユニヴァース
umineko

わたしたちはゆるやかに
つながっていくだろう

春をわたる風のように

だいじなことは
たぶんきっとあるだろう
だけど
それがどうだというのだ

わたしたちはとうめいになった


焦がれたり
まどろんだりしたことが
すべて
ひとつの証左として

わたしという小さな樹木の
すみずみまであふれ

そんな目でわたしがあなたを見るのを
あなたは
たぶん知らないし

あるいは
気づかないふりで
いたずらな目をわたしに向ける


わたしたちはゆるやかに
つながっていくだろう

生きている限り

いや
そんなことばでは全然足りない

宇宙に
ふたりが満ちるまで
 
 
 




自由詩 ユニヴァース Copyright umineko 2007-04-27 12:58:00
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