ユニヴァース
umineko
わたしたちはゆるやかに
つながっていくだろう
春をわたる風のように
だいじなことは
たぶんきっとあるだろう
だけど
それがどうだというのだ
わたしたちはとうめいになった
焦がれたり
まどろんだりしたことが
すべて
ひとつの証左として
わたしという小さな樹木の
すみずみまであふれ
そんな目でわたしがあなたを見るのを
あなたは
たぶん知らないし
あるいは
気づかないふりで
いたずらな目をわたしに向ける
わたしたちはゆるやかに
つながっていくだろう
生きている限り
いや
そんなことばでは全然足りない
宇宙に
ふたりが満ちるまで