僕は青色が好き 、目眩。
箱犬

青色はあの日見た夕焼け前の空の色

くすぐったい君の前髪はいつの間にか輝いて

僕の心にひどく青色の斜線を引いてしまった

ゆるがない気持ち

たゆたう心音

平行線は絶え間なく伸び続き

時間という概念から開放される



アナタは誰がすきなの?

当たり前のように聞いた君の横顔が辛くて

あんまり辛くて笑顔になった僕

何故僕の誘いについてきたのか君は

まだ青みの残る素顔を夏の終わりの風に

そう無防備にさらされながら

確かにそこに君はいた


青色はあの時の君の曲線を覆っていたワンピースの色

大人びた笑顔自体に計算も何もないものだから

僕の心は青色のままとてもうわついてしまった

結局は無心

雨かな明日

時間という概念は線を波に変え螺旋へと導く

数学的な境地だけがあの時の僕を救う



まさに今 時が流れて今なら言える様な気がする

それが確かに僕の勘違いだったとしても

そして今 時が流れた君にいえる事があると感じる

それが明らかに僕の隠れた真実だったとしても

君、君は、君の、君、

「君は 青色は好きですか」


自由詩 僕は青色が好き 、目眩。 Copyright 箱犬 2007-04-26 06:25:53
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