感覚
テルテル坊主

見ることで広がる景色

古びて黄色がかったキャンパスに
薄い紅を敷き
遠くで光るピンポン玉
遠くに広がる影達


聞くことで広がる景色

水たまりに落ちる雫の一滴
木々たちの話声
火にくべられた木が怒ってはじける
カラスの鳴き声

匂いで感じる事ができる世界

雨上がりの湿ったにおい
焚き木の後の煙
近所から漂う夕食


感覚で感じることのできる世界は
思った以上に美しく
膨大であるにちがいない


自由詩 感覚 Copyright テルテル坊主 2007-04-26 01:39:58
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