木漏れ日隠れ
あおば

           2007/04/25


木漏れ日の郷
足軽の猫たち
群れをなして
ミャウミャウ
みゅうみゅう
みゅーみゅー
MewMew
mewmew
ミューミュー
μμと
喧しく賑やかで
初夏の午後も
のんびりと
過ぎてゆく

一天俄にかき曇り
ピカピカピカドン
恐ろしい
ビニール傘の太鼓持ち
叩けばホコリの出る男
大木の根元で雨宿り
無慈悲な仕打ちに呪ってる
荒らしのような
風も吹き
稲光の命令で
雨足強く陽を遮って
太鼓持ちに握られた
木漏れ日の運命は
これ如何に
やんちゃな
猫たちの悪戯は
どうなるか
胸躍る楽しみな
つづきはまた明日
おあしの無い子は
お断りだよ
無駄口叩くは
お稲荷さん
コンと鳴くから
カラスが笑い
お日様にこにこ
顔出した


自由詩 木漏れ日隠れ Copyright あおば 2007-04-25 22:33:41
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