さくら、ふたたび
恋月 ぴの

どこまでも続く桜並木の先に在るものを
確かめたくて
あなたと手をつなぎ歩く

親子ほどにも見られそうで
控え目なあなたの腕を
胸元にまで引き寄せ
歳の差なんてね

桜は潔く散るから美しい
そして
散り損ねた人生はあまりにも醜い
それは あなたの口ぐせ

それでも
寄せ合う肩をさくらの色合いに染めて
ふたり ゆっくりと歩む

いたわりあう事の大切さと
現実を受け入れる思いさえあれば

やり直せるんだよね

たとえ 昔のようにはいかなくとも
歩き疲れたら
ゆっくり休もうよ

ほら
この桜並木の登り坂は
一歩一歩 確かめながらと教えてくれる



自由詩 さくら、ふたたび Copyright 恋月 ぴの 2007-04-22 21:19:37縦
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