午前2時〜3時の鬱病
はじめ
午前2時を過ぎると 時々 死の淵まで立たされることがある
脳には絶望しかない
僕はこのまま外へ連れ出されて 何処かで処刑されるんじゃないかと思う
文章に書いてしまえば落ち着くことができるが ただ眠っているだけでは絶望が続くだけだ
僕の命は今年の8月の最終週の日曜日に終わることになっている
僕は何も悪いことはしていないのにその日に何か起こるのではないかと周りから言われている
このことは病院の先生に話してみようと思う きっと「何も無いわよ」と言われるのがオチなんだが
でも僕の心の中は8月までの道のりは暗く 圧迫している 僕は片手にランプを持ってその道を歩いているが 苦しいったらありゃしない
僕は殺されるシーンばっかり頭に思い浮かぶ どんな種類の薬を飲んだってこの症状は治まらない ただ贅肉に覆われて身軽な動きができなくなっていくだけだ
僕はこの状態を詩の形態として記録しておくことにとても重要な意味があると思う 僕はこのことによって文学を追究しているように思えてならないのだ 過去の偉人達が様々な病気で苦しんでそれを芸術としていたように 僕も恐怖と絶望を文学にしようと思うのだ きっと本当に分かる人には分かることだろう 分からない人には少し誤解されるかもしれないけど
僕は何かというと「2年」という年数に囚われているような気がするのだ これはどうしようもないことで 馬鹿な僕にはある特別なことかあった日から2年以上経過しないとまた気が狂ってしまうのだ 僕は2年前の8月の最終週の日曜日の夜に地獄を見た こういう体験を文字にして伝えることが僕にとっての最大の幸福なのである もうすぐ(厳密に言うとまだまだ先だが)「2年」が過ぎようとしている 僕はそれでやっと本当の絶望から救われるのだ しかしその先の人生はあまりにも短い 僕は焦ってますます詩作に没頭することだろう もう僕は詩(芸術創作)で飯を食っていくことに決めたので 8月の最終週の日曜日の夜を過ぎれば何も怖いものは無くなる 無敵になれるのだ 後は人生をかけてどこまで歴史に僕の文学を刻めるかどうかにかかってくる 僕は努力すれば名が世の中に出れると信じている それは僕の作品を人に見せた物差しが僕に自信をつけさせているからである まだまだかかるけど僕は絶対世に出てみせる しかし裏の裏で僕は殺されるんじゃないだろうか こういうことを書いていると実はますます悪化するんじゃないか 僕はまた地獄を見た 心を体に填め込もうとすると 何故か恐怖がやって来るのだ きちんとセットしていないと本当の力を出し切って作品を書くことができないのだ 芸術文学 僕はそれを目指す それにはどうしても8月の最終週の日曜日の夜を越えないといけない そうすれば 時々発作のように起こり出す 午前2時〜3時までの憂鬱は消え去るだろう 僕に涅槃の境地がやって来るのは「時間の問題」だ