もっと寒くなれば人類絶滅す　プールの温度計こすり続ける


指先のあれが食われる雲なのだ　小さいくもはみんな私だ


君の産む愛の結晶その産声ジョンと名づけたぼくのあやまち


夜、電車はひとつながりに光放ち変身しないままの東京


焚き火見て「ウケる」と言った　哀しいね　消えてくものの面白さだね


左目と右目の眼球入れ替える　いなてっわかも何、おお


急いだから指はベタベタ銀紙はボロボロのまま食べた板チョコ


何度も塗り重ねられた「止まれ」「止まれ」そんなに言わなくても止まるから


馬鹿みたいに好きだったもんを燃やすから天国にいる今もニートだ


「鼠の脳は伸ばすと切手一枚」と可愛く嘲笑（わら）った先生が¬（¬（好き））


音のない夢のさ中にドレミのレ、ドレミのファ＃がそろえば悲劇