約束
草野春心
春に桜ほどではないが
君の長い髪に君の白い丸顔が似合いだ
いつか散ってしまう危うさは無いが
熟れてゆく愉しみがある
夏に雲ほどではないが
君の笑う声に君の薄くちいさな唇が似合いだ
流れもしないし消えないけれど
束の間光って胸に焼き付く
君は約束を破りつづける
それは最期の約束を守るための抗いなのか
だから君は散らず流れず消え去らず
はっきりと死ぬ
自由詩
約束
Copyright
草野春心
2007-04-21 10:34:37
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