親が子どもを食べる時
ぽえむ君

貧困の世界で
動物は
飢えに苦しみ
その命が危機になった時
親が何匹かの子を
食べてしまうことがあるという
それは厳しい環境の中で
家族というものを守る親の
最後に選ぶ道なのかもしれない
親が子どもを食べる時
それは家族を愛し結ぶ
悲しい行為でもある

豊かな世の中で
人間は
夢を膨らませ
その理想が可能になった時
一人だけの子でありながも
子の夢を食べてしまうことがあるという
それはプライドだらけの環境の中で
家族というものを知らない親の
最初に踏む道なのかもしれない
親が子どもを食べる時
それは家族を壊し離す
惨めな行為でもある


自由詩 親が子どもを食べる時 Copyright ぽえむ君 2007-04-20 10:29:24
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