おはじき
純蒼

ごまんとあるおはじきの中で
少しだけのおはじきを手に入れた僕は
美しく輝くそのおはじきを
大切に箱の中にしまった

嬉しくて
暇があれば毎日のように眺め
いじくり
そして不安に思った

友達の家に行っても
おはじきについて語り
見せ合い
そして羨ましく思った

本当は
そんなに大切でもないはずなのに
やっぱり
今日も
おはじきを眺めている


自由詩 おはじき Copyright 純蒼 2007-04-18 17:55:14
notebook Home 戻る