光
水町綜助
太陽 なのか?
がのぼったまんまだ
もう ずっと
ぐっしょりと潤んで
乾かして
からからに
ぼくらを
見上げない
滅多にぼくは
ちかごろ
じんじんしてるそして
しんしんと染みて
侵している
ぼく の
まご、つき
かなし、み
い、かり
おどろき
よろこ び
それだけじゃない
もっと、か、数え切れない
半熟卵の つぶれたところ
ぼく は、とても腐りやすいから
温度が上がりつづけていく
はやくなっていく
これから
のとある季節にむかって
いままで
何個つぶしたり
やりすごしたり
すったり
なげたりしたろう
たべられた
ことは
たべた
ことと
おなじに ない
ない
ない
ない
青い電球がともる部屋
ない
ひかりは
ある
爪の先を
つめを
てらす
ような
みずみずしさを
ながす
ような
ひかり
が
ある
てのひらに
くだけて
できうるすべで
できうるかぎり
しあわせであって