シロイ
はらだまさる






シロイ、

がたくさん

シロイがたくさん

かさなっていて

シロイのむこうに

エイエンがあって

エイエンが

ケハイを

ころしながら

ただ

じっと

オレを

みている


エイエンを

かくすように

シロイが

ふっている

なにかを

つたえようと

している

つたえよう、

としている


なにかは

シュワのようで

ただ

うつくしい、

それだけが

オレには

わかる


オンナの

コエ、

シキュウの

コエに

にてる


うまれたての

コキュウ、


シキュウの

ウチュウを

チキュウする

アカゴの

ナキゴエ、

にも

にてる


オレの

コマクを

キレイに

つきやぶって

ながれる

コエが


その

うつくしさが


ヒフに

とける


イキを

ととのえる

リズムが

わかる


シロイが

いつまでも

ふりつもる


エイエンを

かくすように

シロイが

ふりつもる


そのとき

みえたんだ







はっきりと

みえた


オマエが

シロイに

ツメをたてて


ミミズバレした

エイエンの







アカイ

いのちの






やわらかさ


















自由詩 シロイ Copyright はらだまさる 2007-04-17 20:57:25
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