水晶夜
石瀬琳々

頰杖でまどろむ窓辺何もかも
    透き通ってゆく水晶夜にて


草のゆめ針の夢またむらさきの
    時のうつろい夜は傾き


果敢ないと花びら時に散るならば
    肩にかいなにせめてくちづけ


また一人グラスにそそぐ檸檬水
    明日になればすこし潤う


窓むこう眼差しそらす違う顔
    夜のひとみはまばたきもせず



短歌 水晶夜 Copyright 石瀬琳々 2007-04-17 14:22:10
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