哀歌
けんご
星のない空です
花冷えの風が吹いています
胸のうちで風車が回ります
からからと心の臓に触れながら
淋しいのです 淋しいのです
神様 私の弱さをご存知でしょう
私にもう一度 愛を教えてください
愛する人をお与えください
夜の寝室に響くのは
エレミアの哀歌です
私は忍耐を思います
私は己の咎を思います
より頼む方が
私に幸いをくださいますように
燃える情熱のような
夏が訪れますように
大波の轟 渚の泡
私にはまだ命がある
老いてしまった日々の前に
愛する人が傍らに居ますように
哀しみの後には歓びが待っていますように
私は今
祈りました