哀歌
けんご

星のない空です
花冷えの風が吹いています
胸のうちで風車が回ります
からからと心の臓に触れながら

淋しいのです 淋しいのです
神様 私の弱さをご存知でしょう
私にもう一度 愛を教えてください
愛する人をお与えください

夜の寝室に響くのは
エレミアの哀歌です
私は忍耐を思います
私は己の咎を思います

より頼む方が
私に幸いをくださいますように
燃える情熱のような
夏が訪れますように

大波の轟 渚の泡
私にはまだ命がある
老いてしまった日々の前に
愛する人が傍らに居ますように
哀しみの後には歓びが待っていますように

私は今 
祈りました




自由詩 哀歌 Copyright けんご 2007-04-16 22:02:39
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