95、苦笑 【くしょう】
雨宮 之人
また今日が暮れてゆく
斜陽が、ビルを輝かせて
屋上で
その眩しさに目を細めながら
一息、煙を吐き出して、考えてみた
本当の顔が
どこにあるのか忘れてしまったこと
階層化、している笑顔のこと
顔、顔、顔、顔、この顔が
笑顔のパーツを
うまく、組み合わせられなくなっているんだ
摩天楼で歪な地平線を見下ろし
オマエも似たもの同士だなぁ
と、僕はただ笑う
自由詩
95、苦笑 【くしょう】
Copyright
雨宮 之人
2007-04-16 21:43:55
縦
この文書は以下の文書グループに登録されています。
字書きさんに100のお題