海亀
湾鶴



脇に 
海の泡がたまっては
いかんです

腕を水平に伸ばして
たおたおと翼をひらくように

第二間接をくいっと曲げて
脇の泡を
放出するのだ

みえるかね

みえてはいかんのだ
泡をぬいたら
先へ泳ぎなさい
ぐるぐる回った時だけ
足跡をみるのです

ひしゃくを持って
ウミボウズと
おそれられた日を
しのぶのです










自由詩 海亀 Copyright 湾鶴 2004-04-29 21:47:51
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