歌う時計
ぽえむ君
時計は歌いたくなった
毎日あまりにも同じリズムなので
いつもとは違う
もっと波打つような
そんなメロディーを求めた
いろいろな楽譜を見ながら
自分に似合う曲を選び始めた
秒を刻む歌よりも
心を刻む歌がよい
そんな想いから
一つの曲に針が向いて
熱心に練習を重ねた
音程は難しく
かなり苦労していたが
時計は音の長さに
とても正確に歌っていた
時計は歌うことに必死になって
すっかり時が経つのを忘れていた
自由詩
歌う時計
Copyright
ぽえむ君
2007-04-15 07:45:11
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