涙とクマの道
はじめ
北アメリカの森林地帯に生息するアメリカクロクマ達は今日もそよ風に吹かれながら何かを聞いている
みんなが春の陽気に包まれて 幸せに暮らしている
アメリカクロクマ達は余計な分の餌を獲らない 大自然と神様に感謝しているからだ
森は彼らの楽園だ 前人未踏の地だし 決して他の生き物達に襲われる心配はない
夜も何の躊躇いも無く自由に大の字になって眠っている
その寝顔は可愛い
僕もその隣に横になって眠りたいのだ
夜に虹が架かっていた
きっと7つの味のキャンディーでできた虹なのだろう
僕は青空の下 隣のクマと一緒に虹を渡る想像をする
片手に傘を持っていて 雨を防ぎながら渡るのだ
続きは無い
僕はクマの寝顔を見ながら涙する
孤独感が僕を安心させる
夜の葉は僕に親近感を湧かせる
しばらく時間が流れる
森の上のすれすれを風が吹いていく
閉塞された空間で僕はこうしてずっと泣き続ける
心の震えが止まらない
僕はずっと泣き続ける
心の震えが止まらない
心臓の震えが止まらない
僕はクマの森を歩き続ける
果てがない
君の笑顔が僕を許してくれた 心が拡がった
兄弟にも避けられている僕を
罪人である僕を許して下さい
心の空洞にいる神様よ
僕は誰も信じることができない
何も信じることができない
君の笑顔以外を除いて
僕には才能が無いのでしょうか
才能が無いと聞くんだから才能がないのだろう
なら努力をするまでだ
心が落ち着いている間に