四月迎え
千波 一也
掛け違えた光だとしても
あふれかえることに
消えてはゆけない
肩だから
底に、四月はいつもある
泥をかきわけて
そのなかを親しむような
見上げることの
はじまりに
どこか、
なにかの
沈みを
おぼえるような
空が、
抱きとめるもののすべてを
わからないまま
ぬくもりは、不可思議
染まりゆくときを
繰りかえしても
知らずには終われない
素顔なら
待つも待たぬも
春の色
それは
途方もなく
やさしく続く
自由詩
四月迎え
Copyright
千波 一也
2007-04-14 12:47:00
縦