ダイアリー・ダイアリー 4・11
平山ネムデ

4・11

波の返す音を数えて
砂浜に線を引いた
8まで数えたところで
波が静かにさらっていった

真夜中の海は
どこまでも真っ黒で
水平線など見えはしない
それは空が落ちてきたのだとも
海が天を翔けるのだとも思えた

波は返し空に波紋が広がって
星は瞬き海の底から照らしていた

星の数を数えて
砂浜に線を引いた
8まで数えたところで
朝が静かにさらっていった


自由詩 ダイアリー・ダイアリー 4・11 Copyright 平山ネムデ 2007-04-13 01:00:35
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