癒されない
weed & sky

某カルチャーセンターのアートセラピーの講座に通っていた。
いやすでに6月分までは受講料が納めてあるし、
いったん納めてしまったものは返してはくれないのだが、
すでに頑張らないと行けないような状態なので行きたくないのだ。
半年たつとまたほとんど同じ内容がぐるぐる繰り返されるその講座に、
私はちょうど1年いて3度目のぐるぐるに入りかけたところだったのだが、
ずっと受講者が5人くらいでそりゃあもう気持ちのいい講座だったのだ。
1人の作品について最低15分長い時は30分くらいかけて、
作品を作った人の話を聴きみんなでシェアして、
2時間の講座が終わった後は受講生数人でお昼など食べて、
思えばあんなことは普通ではなかったのだな、たぶん。
受講生が減ると開講できないと先生からも聞かされていたし、
あの静かな時間が好きだったので凝りもせずまた受講継続。
カルチャーセンターから教室が変更になると連絡が来て、
これはてっきり3人くらいになってしまって、
うんと狭い教室に変えられたのかと狭いのが好きな私は喜んだのだ。
ところが新たなぐるぐるの朝指定された教室に行ってみると、
そこはいつもの3倍もあるような部屋で当然受講生もいつもの3倍。
先生にずいぶん増えましたねと言うとこれが普通という返事で、
そうか前のあれは普通ではなかったか、なら私は普通でない方が好き。
ざわざわとした空間の中で普通のアートセラピーは進行し、
4つの絵の中から好きなのを選んで色を塗れと言われても、
4つのうち2つは普通でなかった頃にすでに選んだことがあるのだ。
たくさんの作品が流れ作業のように紹介されて、
シェアも何もあったもんではない、たった5分では。
癒されるどころがぐったり疲れもう通いたくないとその時思う。
まあ3回もぐるぐるする方が悪いのかもしらんが。
ではどうしようかとまた別の某カルチャーセンターに、
今度はカラーセラピーの講座を見学に行く。
受講生がたった3人というのが嬉しいような不安なような、
友人と3人首に見学者の札をぶら下げ複雑な気持ちで教室で待つ。
開講時間を過ぎてから受講生2人(1人減ってるやないか)と、
講師の先生がやって来たのだが、すごい、これはすごい。
こういう格好の人を見たのは数年前、
友人にインディーズのパンクロックのライブに連れて行ってもらった時以来だ。
大柄な女の先生は金茶色の髪にシルバーの飾りがどっさりついた黒のパンツスーツ。
きょうは体験?と私らに尋ねあきらかに迷惑そうな表情。
なんでや?
で、始まったのが先日出かけたという某著名人の娘さんの結婚式の話で、
これがどう色の話に繋がるのだろうと聞いていたのだが繋がらず、
自分には著名人の知り合いがたくさんいるのだという話に繋がった。
なんじゃそりゃ。
ようやく始まったカラーセラピーの歴史の話も、
間違ってたらすみませんがうろ覚えなんでは、あれは。
で、見学時間は30分と聞いていますのでいつも通りの授業を見せてくださいと言う。
っがしかし、その30分のうちおそらく25分くらいは雑談で、
雑談のあいまに時々入る色の話も何でいちいちテキストを見るのだ、この人は。
とにかく突っ込みどころ満載の30分の見学後、
いかがでしたかと聞いてくれる某カルチャーセンターの方には申し訳なく、
いえもう先生のお話は面白かったのですが私らが思っていたのとはちょっと違うかな。
ああ、疲れはしなかったが驚いた。
どれもこれもまったくもってセラピーなのに癒されない。
これはもうこっちが癒す側にまわるより仕方がない?


未詩・独白 癒されない Copyright weed & sky 2007-04-12 13:55:03
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