韓国のりとお父さん
ゆうさく

父が家に帰ってきたので
お帰りと言って
別の部屋

父が働いた金で
行かせてもらっている塾さぼり
そのまま布団へ
朝を待つ

朝、学校遅れないように
必死で僕をおこす

うるさいと言ったら
父無言
そのまま寝床へ
いい夢を待つ

おきてみたらテーブルの上
父と僕の好きな韓国のり ぽつん

母にたずねると
父が「韓国のり嫌いだからゆうさくに」と
僕へのプレゼントらしい

朝、父の大好きな韓国のりがある
父の大好きな、腐れた心を持った自分がいる
お父さん大好きだ、と正直に言ってみたい

反抗期に食べる韓国のり
素直に曲がってくれず
大好きなご飯に
巻きづらい


自由詩 韓国のりとお父さん Copyright ゆうさく 2007-04-11 17:50:42
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