彼女は惑星(もしくは彼女は彼女)

彼女は彼女
泣きもするし笑いもする
それは彼女の涙で
彼女の笑顔
彼女は素敵な惑星

白いシャツがまぶしくて
目を逸らしてたんだけど
やめた
真っ直ぐ見よう
それは彼女の光
風が吹けば彼女は輝き
雲の流れに手を翳して見上げる
その仕種にも心奪われる

そう草原も生きているのだ
風が吹くたび
すべてが揺らぎ
謳歌する
この星を
彼女は抱え持っている
季節は確かにあった

それじゃあもう
太陽なんていらないか!
そうじゃない
太陽は太陽で
替えがたき永遠
僕は永遠を知っている
そう太陽は太陽だと
輝きは消えないと
そして輝きはひとつじゃないと
教えてくれたのも彼女

何百の夜を越えて
虫のような時を数えて
いまだけぶる葛藤の中
彼女の酸素に
そのエネルギーと美しさに
はじけるように弾んで
坂を駆け登る


彼女は彼女
予測は不可能
彼女は天気
彼女は干したTシャツ
スペシャリスト
彼女は母性
彼女は別人
彼女は液体
彼女は素敵な惑星


ありがとう





自由詩 彼女は惑星(もしくは彼女は彼女) Copyright  2007-04-11 01:34:55
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