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umineko

私の中にある哀しみについて
いつか
あなたに届けたい

自慢するだけの
不幸もないので
私はいつも黙ってしまう

やさしいね

人はみな不安だ
東京にいくと
いつだってそれが見える
私はあの街に安堵する
みんな
ひとりぼっちだね、


どうしようもないこと
流れていくこと
私は時々
呼吸を意識する

吸い込んだのは空気だろうか
それとも

手をとることさえ出来なかった

忘れていく私が好きだ
私はどんどん透明になる
あなたの視野からも
やがて消える

今度
少し甘えても
いいかな

否定されたら
ちょっといやだな

たくさんの
あなたの中の
一部になりたい

手の中の貝がらの
からっぽな痛さ

やさしいね
 
 
 



自由詩 シェル Copyright umineko 2007-04-10 08:05:09
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