それを優しさだと勘違いしたお前が悪い
かとうゆえ

だから他人ひとのせいにしちゃいけません。



図書館で勉強する私の隣に、
気づいたらあの人はいたのよ。

ロビーで休憩してたら
いつもあの人は隣で笑ってて

昔話に泣き出した私の手を握って
頭をぽんぽんってして

「だいじょうぶだよ」って、
ぎゅって、してくれて、

毎日毎日毎日毎日、
「かわいいねぇ」って
「いとしいねぇ」って
言ってくれて

強烈な愛を身体に刻み込まれては
気を失ったように二人してお昼まで寝て

もう恋なんてできないと思ってた、なんて
言ってくれちゃって、さ。



そうね
今振り返ってみれば全部
優しさなんかじゃなかったのかもね

これを優しさだと勘違いした私が悪い
他人ひとのせいにしちゃいけないね。

そうやっていつも
私を泣かせるあんたの隣は
世界一近くて、宇宙一遠い。



未詩・独白 それを優しさだと勘違いしたお前が悪い Copyright かとうゆえ 2007-04-10 01:14:13
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