はるこ


久しぶりにどきどきします。
自然と口角があがります。
4つ年上のあのひと。少し恥ずかしがりや。

先輩から可愛がられていて
バカがつくほど真面目らしくて
好みの顔ではなかったんだけど、なんとなく見てしまう。
そんな日々だったんだけど。

今日見たら、端正な顔の右上で寝癖がはねてたの。ぴよりって。
可愛らしく、はねてた。
それを見ただけで、春。
さくらが頭の中で舞い踊ったよ。ふふふ。あんまり気にしないひとなんだね。

それからは、ますます眼が追いかけちゃう。
そっと、そっとあのひとを見るの。気付かれないように。
誰かが隣りにいるかも知れない、でも気になるの。
もしかしたらあのひとが好き、かも知れない。

伏し目がちになるのね、笑い顔は可愛いね。
話しかけたりはできないけど、こころの中でふくらんでる。
そっと、ふくらみはじめてる。

うん、好き、かも知れない。
久しぶりにときめいちゃう。
明日も声聞けるといいな。
明日が来るのが待ち遠しいよ。
早く明日になぁれ、明日になぁれ。
そしたらまた、あのひとに会える。
なんだか可愛らしいあのひとに会える。

早く会いたい。会いたいな。


未詩・独白Copyright はるこ 2007-04-09 20:23:27
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