祖母のこと 2007年4月まで
北大路京介

祖父が昨年末に亡くなった。
それから、祖母はひとり暮らし。
正確には、ひとりと犬一匹と暮らし。

僕の身内で詩なんて書く人はいないと思ってたのですが、
祖母が昔から短歌を書いていたことを最近知りました。

短歌と詩を何か通じるモノがないかと、図書館から『短歌入門』を借りて読み、
祖母から短歌のことをあれこれ聴きました。

14年前に祖父が脳梗塞で倒れてから、祖父が亡くなるまで、
祖母はずっと介護に忙しくて、全然短歌を作ってない。

「ボケ予防のためにも、また短歌を作ったら良いやん」と薦めてる。

祖母の短歌熱を上げるためには、どうしたら良いだろうか??

思いついたのは、ここ。現代詩フォーラム。
祖母宅に古いパソコン(ギリギリXPが動く程度)を導入し、ネットにも繋がるようにした。
そして、祖母の短歌を投稿!


「おばあちゃん、ポイント入ってるよ!」
「おばあちゃん、コメントくれてはるよ! 最後の二首が良いらしいよ!」

と画面を見せて、報告。
祖母は、自分の作品にコメントが貰えることに感動してた。

祖母は、
「また書かないとあかんねぇ 書くようにするわ」
とりあえず、そういう風には言ってる。
祖母が新作を書き上げたら目論見は成功かなぁ。



散文(批評随筆小説等) 祖母のこと 2007年4月まで Copyright 北大路京介 2007-04-09 13:49:31
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