ひばり
たもつ

晴れた日に
ひばりの鳴き声を聞きながら
地雷を踏んで遊ぶ
僕らはまだ
子供のまま
誰が一番遠くまで脚を飛ばせるか
競い合って
ひばりの鳴き声を聞きながら
でも、もうちゃんは間違えて
死んじゃった
きっと今これを書いている人は
空調のきいた部屋で
泥水の代わりに
同じ色のコーヒーを飲んでる
今日も周りの人が死にませんように
なんて書いておけば
少しは罪滅ぼしをした気になって
喜んで嬉しい
でも、もうちゃんは
死んじゃった
ひばりの鳴き声を聞きながら
誰の死を引き受けるでもなく
もうちゃんが
死んじゃった


自由詩 ひばり Copyright たもつ 2007-04-09 13:01:42
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