ひばり
たもつ
晴れた日に
ひばりの鳴き声を聞きながら
地雷を踏んで遊ぶ
僕らはまだ
子供のまま
誰が一番遠くまで脚を飛ばせるか
競い合って
ひばりの鳴き声を聞きながら
でも、もうちゃんは間違えて
死んじゃった
きっと今これを書いている人は
空調のきいた部屋で
泥水の代わりに
同じ色のコーヒーを飲んでる
今日も周りの人が死にませんように
なんて書いておけば
少しは罪滅ぼしをした気になって
喜んで嬉しい
でも、もうちゃんは
死んじゃった
ひばりの鳴き声を聞きながら
誰の死を引き受けるでもなく
もうちゃんが
死んじゃった