手紙のかわりに 咲かせたバラが 空にとけてゆく そんな奇跡みたいな きょうという日に 影のような おまえ 人のあきらめのような おまえは いつも 泉からみずをくんできて ぼくに 飲ませてくれる やがて めざめる 季節の底で おまえの ちいさな おまえの ちいさな 黄昏の 終わりの声を いつか きくのだろうか なあ さよならばかりが あふれるまちで きょうも 青い太陽は 沈んでゆくのだよ